Philosophy


慎ましやかで上等であること
Minimal and high quality


「慎ましやかで上等であること」をコンセプトに私達はモノ作りの「原点」ともいえるハンドメイドにこだわります。それは最高のアイデアと製法を求め続けるため、「手」作業から溢れ出すアーティスティックな緊張感を大切にしているからです。モノを考えるときの緊張感、素材を選ぶときの緊張感、編む時の緊張感。その一瞬に全身全霊を込め、そこから生まれる「審美眼」。それを注ぐモノ作りが出来るのがハンドメイドであり、そこには工業生産にはない唯一性を備えた美しさがあります。
美しさを手に入れる為にはふたつの方法があります。ひとつは足して得られる美しさであり、もうひとつは引いて得る美しさです。足す美しさとは飾る美しさ。そして、引く美しさとは削ぎおとす美しさです。西洋の美が足す美しさなら、日本の美は引く美しさだと感じます。後者の引く美しさを軸に、毎日袖を通したくなる快適なニットを作るのが私達の役目です。

私達の製品にはハンドメイドならではのアイデアやディテールが沢山詰まっています。
今ではほとんど使われていない「手横編み機」を使い、ニットの構造や編地の特徴をできる限り活かしたデザインや作り方をするという視点でニットづくりをし、効率的に量産する方法よりも「手仕事」に重点を置き、それらを巧みに組み合わせ、現代的なスタイルを表現しています。

ニットのパターンや製法はすべてオリジナルでユニークです。腕は縫い目をなくしチューブ状に編み、アームホールやネック周りは立体的なパターンワークを用い、快適で立ち姿が美しく見えるように設計しています。そういった作り方をする為には、編み目を移動させる「へらし目」、「ふやし目」は勿論の事、編み上がった部位を一度編み機から外し、他の部位に編みこんでいく「かけ直し」といった非常に手間のかかる手法も取り入れています。その時に生まれる編み目が交わった箇所をリズミカルに配置する事により美しいフォルムを生み出し、アームホールは手縫いでリンキングし、容量の違う身頃と腕をバランスよく縫いつけています。

私達のニットには各モデルにベルギーの街の名前が付いています。ベルギーでニットづくりに出会い、ニットを通じて沢山の心豊な人々に出会い、そして、MOTHER HAND artisanが生まれました。その豊かな出会いと感動を大切にし、これからも真摯な姿勢で作り続けていきます。