私達の主力素材 Lanecardate社のLAMORA(Super fine Wool 75% / Angora 25%)。
この素材は、糸の紡績する種類でいうと紡毛糸(ぼうもうし)という種類で、短い繊維を使用し、糸の縒りを甘く、不均一にかけるため、梳毛糸(そもうし:長い繊維を使用し均一に縒りをかける糸)に比べて柔らかく、毛羽立った表情になります。毛玉ができ易いというやっかいな点はございますが、非常に保温力に優れています。更に、アンゴラはカシミヤの次に保温性があると言われており、寒い冬には毎日着たくなるほど本当に暖かいです。お客様から「他のニットより暖かい」というお声も多数頂戴します。その糸を、ファインゲージの編み機で、編みながらゆっくりと縒りをかけますので、ほんの少し編目が不均一な表情の編み地になります。LAMORAで作ったニットは、着るほどに、きちんとお手入れするほどに、柔らかく、独特のふんわりとした肌触りが育まれます。
私達の第2の素材 Lanecardate社のCANBERRA(Super fine Wool super100`S 100%)。
素材を決める時の重要なポイントの一つに、着ていくうちにより良い状態へ変化する、という点があります。Super fine Wool super100`Sという18,5ミクロンの原毛を使用し、LAMORAと同様に紡毛糸で、洗うたびに滑らかな表情になっていきます。ニットに適した高級素材で、「イタリアの技術と文化、伝統が、例えるなら上質なワインのようなこの糸の卓越性をもたらす」と言われるほどで、紡績技術が永く続くイタリアだからこそ生み出せる素材と言えるでしょう。LAMORAの2倍の太さの糸を使い、スタンダードゲージの編み機で厚みのある目の詰まった表情に仕上げていきます。CANBERRAで作ったニットは、しっかりとした安定感の中に十分な温もりが感じられます。